2025年10月31日
取引先各位
東京プラント株式会社
代表取締役社長兼CEO 田中清弘
tectos gmbh社に関する現状のご報告
拝啓 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
標記の件につき、下記のとおりご連絡申し上げます。
1.tectos gmbh社の倒産について
先般、tectos gmbh社 (以下「 tectos社」といいます。)について設立地であるオーストリアにおいて法的倒産手続が開始されたことが確認されました。これにより、取引先各位よりご発注書をいただいている同社製品について、納品の可否、想定納期、納品後のメンテナンス可否等が不透明な状況となっております。
現時点では当社においても全容を把握しきれておらず、当社顧問弁護士にも相談の上、可能な限り正確な情報を取得するため当社からtectos社及び同社の破産管財人への問合わせなど事実確認を進めているところではございますが、まずは現時点の状況を取引先各位にご報告申し上げる次第です。
お取引先の皆様には多大なるご心配おかけし誠に恐縮ではございますが、新たな情報が判明し次第、改めてご連絡申し上げます。
2.tectos社からの回答内容
今月tectos社の代表取締役であるDr. Dieter Höflerより連絡があり、2025年10月1日付でtectos社が法的倒産手続に入り、ASCHMANN & PFANDL法律事務所のDr. Christian Pfandlが破産管財人に選任されたとの報告を受けました。
上記状況を踏まえ、当社からDr. Dieter Höfler及び同社の破産管財人に対して連絡し、発注済製品の納品可否やtectos社の今後の見通し等について確認したところ、現時点で概要下下の回答を得ております。
・現在tectos社は事業の一部を継続し、事業譲渡先を模索している状況である。
・生産活動は年内は継続予定であり、既発注分については納品可能な可能性がある。
・納品を希望する場合、支払条件は前金となるなど取引条件が変更となる。
3.今後の対応について
上記を含むこれまでの回答を前提とすると、破産管財人としても破産手続開始直後である現時点では今後の見通しを正確に立てることが難しい状況であり、現地法令に則り最善策を模索しているところと推察されます。
上記のとおり、既発注分については納品可能な可能性があるとのことですので、当社において引き続き具体的な注文ごとの納品可否や想定納期等の確認・問い合わせを進めてまいりますが、一方、tectos社自身による事業の継続が困難であるという状況を前提とすると、当社としては、仮に納品を受けられた場合でも同製品の契約不適合対応やその後のメンテナンス対応を適切に受けることができるかという点を懸念しております。
上記点も含め、引き続き確認を進めてまいりますが、もし現時点で既発注分につきキャンセルをご希望される場合は、当社までご連絡いただけますようお願い申し上げます。
取引先各位にはこのようなご連絡を差し上げることとなり、また十分な情報をお伝えできず、大変心苦しく存じます。今後も追加で状況が把握でき次第、速やかにご報告させていただきますが、もしご不明点やご意向等ございましたらご連絡いただけますようお願い申し上げます。
敬具